バイクの運転テクニック

バイクの正しい低速バランスでの走行について

バランス維持にはスロットル・クラッチ・ブレーキの連携がポイント

市街地の公道走行においては混雑でスピードが出せずノロノロと低速で進まなければいけないことも頻繁です。
そんな時でもバランスを保って、安心して走りたいものですよね。
低速でバランスを維持するには、スロットルとクラッチ、ブレーキの3つの装置のコンビネーションが基本です。

しかしそれだけでなく、スタンディングフォームでバランスを修正しながら走行する必要もあります。
バランスのとり方を習得すれば、渋滞した市街地で低速での走行中のバイクの安定度がアップして気持ちに余裕が生まれます。

白バイ隊員の低速バランスのトレーニング

白バイ隊員は低速走行の訓練として、狭路・一本橋の2つを課題としています。
スピードを出さずに走行するのみならず、制限のある場所の中でどうバランスを維持するかが重要なポイントです。
この訓練の様子を見ると白バイ隊員のハイレベルな運転テクニックを、改めて思い知らされます。

白バイは任務上厳しい交通環境や路面状態の下でも安全で正確に走行する高度なテクニックが求められます。
左右に家が立ち並び入り組んだ細い路地や自動車や他のバイクがひしめく市街の渋滞路、ケースによってはアクション映画で見るような階段さえも走破する事が想定されます。
そんな時求められるテクニックが低速バランスなのです。

大会で競われるテクニック

白バイ大会で実施されている種目は狭路と一本橋が合わさったコース構成で行われ、狭路では車体の幅プラスアルファ程度に配置されているポールにタッチせずにその間を縫って走る課題で、フルステアが求められる難所も設けられています。
次の一本橋は一般ライダーが経験した教習所と異なり、段差のあるクランク状で極めて難易レベルの高い設定です。

内輪差を正確に計算し、その通りの操作をしてライン取りをしないとすぐに脱輪します。
段差のショックをしなやかに吸収出来ないとバランスを崩し、これも脱輪に繋がります。
さらに白バイの競技会においては標準の通過時間が定められており26~30秒と狭い幅の時間内に通過することが求められるのです。
この設定時間内に通過できない場合は減点対象とされています。
重圧と戦いながら、冷静にバランスを保ち時間感覚まで持って走行するという、見た目は地味ですがハイレベルのテクニックです。

バイクは動いていればバランスが保てますが、停止に近い低速走行ではニーグリップを効かせたスタンディングスタイルやフレキシブルな膝の屈伸など体でバランスをとる以外に方法はありません。
バイクは自動車と異なり、運転者の車両操作技術だけでなく体のバランス感覚に依存した運転テクニックが要求されますが、そのバランスを鍛えるのに最適なトレーニングが低速バランス走行なのです。