マフラー
バイクのメンテナンス

キャタライザーの役割と交換方法

・エコに役立っている「キャタライザー」

バイクには実にたくさんの部品がついていますが、その中のひとつに「キャタライザー」があります。
キャタライザーはマフラーに装着している部品のひとつで、マフラーから出る有害なガスを、害の少ないガスに変える働きをもつ部品です。
キャタライザーには数え切れないほどの穴が空いていて、排気ガスがそこを通過するときに有害物質を化学反応で害の少ないガスに変化させています。

車の排気ガスを含め、CO2は深刻な問題となっていますので、キャタライザーはこうした環境問題にも大きな役割を果たしてくれているのですが、キャタライザーは特殊な金属からできているため、部品自体の重量が重く、車体の重量を上げてしまうというマイナス要素も持ち合わせています。

有害な排気ガスを濾過することで、害の少ないガスを排気しているため、長年乗り続けていると、キャタライザーの中に有害物質がたまって劣化していきます。
排気が悪くなったり、排気ガスの匂いが今までと違う、といったことに気づいたら点検をし、必要に応じて交換をするといったメンテナンスが必要です。

・キャタライザーの点検、交換方法

キャタライザーはマフラー付近に装着していますので、そちらを外して新しいものと交換します。
細かい部品ではないので、交換自体がすごく難しいということではないのですが、自分で交換する場合、バイクによってキャタライザーのサイズが異るため、適合した部品を見つけにくいかもしれません。
また、交換の方法が車種によって異なるので、バイクに慣れていない人だと手間取ってしまうこともあるようです。

キャタライザーはだいたい4万円前後で販売されており、バイクショップに交換を依頼すると部品代にプラスして工賃がかかるので、かなりの費用になってしまいます。
自分で交換できれば、維持費の大きな節約に繋がりそうですね。

ただし、最初からキャタライザーの交換を自分ですると、一派的な交換のタイミングがわからないというデメリットがあります。
まだ交換の必要がないのに交換してしまうと、高い部品なので逆にお金を無駄にしてしまうことにもなりかねません。

最初はバイクショップに点検をお願いし、交換するときになったら古いキャタライザーを見せてもらって、「このくらい劣化したら交換する」という状態を把握した上で、次の交換時にセルフメンテナンスにチャレンジしてみるとよいと思います。

キャタライザーは環境を守るために重要な役割をもつ部品になりますので、交換しなければならないのに乗り続けてしまう、ということはできるだけ避けたほうがよいです。
バイクを最高の状態で楽しむためにも、環境のためにも、適切な時期に交換することをおすすめします。