バイクの加速が悪い時には
バイクは数百ものパーツで組み立てられた精巧な機械ですから、毎日走っていれば何らかな不具合が出てくることも稀ではありません。
走っていてちょっとした不具合が見つかった時には、そのままにせずすぐに対策を講じることによって大きな故障を防ぐことができます。
そんなバイクの故障ですが、たまに走っていると加速が悪くなることがあります。
アクセルをどんなに開けても思うように加速ができない、あるいは以前のように加速しなくなったという場合にはできるだけ早くその原因を究明しましょう。
バイクが快適に走行するためには俗に「良い燃料・良い空気・良い火花」が必要だとされています。
このいずれかが欠けていれば走り具合に異変が起こるわけです。
加速が悪くなった時にはまずいくつかのポイントをチェックし、必要に応じて修理などに出すことが大切です。
チェックしたいポイント
まず、原因が燃料にないかどうかを確認するようにします。
毎日乗っているバイクではなく、久しぶりに車庫から出してきて乗ってみたところ加速ができない状態になっていた、という場合は燃料が古くなっていることが考えられます。
燃料の使用期限というのは空気に触れやすい環境で3ヶ月、触れにくい環境で6ヶ月です。
ですから該当する期間、燃料を新しく入れていない場合にはタンクに入っているガソリンをすべて捨てて新しいガソリンを入れなければなりません。
燃料を確認し終わったら、次はエアクリーナーエレメントが詰まっていないかどうかもチェックします。
エアクリーナーエレメントが詰まっている場合、いくらアクセルを開けても必要な空気が送られないため、必然的に加速ができなくなります。
エアクリーナーエレメントは専用洗剤できれいにすることができますが、バイクそのものが10年以上前に製造されたモデルの場合には新品に交換することをおすすめします。
バイクの安定した走行のためには、プラグも非常に大切なパーツです。
プラグを外してみて先端にススが付いて真っ黒になっている、あるいは電極の角がすり減って丸くなってしまっている場合には新しいものに交換しなければなりません。
燃料もプラグも正常だという場合には、燃料ホースや負圧ホースも点検してみましょう。
自分で整備をしていると、これらのホースが取り付け時に折れ曲がったり潰れたりすることがあります。
こうなると燃料がきちんと供給されないため、思うような加速ができなくなってしまいます。
「加速ができない」ということはバイクの基本的な機能のどこかに問題があるということですから、おろそかにしないで早急に自体を解決することが肝心になってきます。
大きな事故に繋がってしまう前に、迅速に対応するようにしましょう。