バイクトラブル

キーシリンダーにキーが入らない時にすべきこと

キーシリンダーにキーが入らない原因

バイクの故障の中でも最も困るもののひとつが、「キーシリンダーにキーを入れようとしたら入らない」ということではないでしょうか。
朝、出勤で急いでいるときにキーを入れようとしたらどうしてもキーシリンダーに入らず、しょうがなくタクシーか電車で会社に駆けつけたという経験をした人も少なくないはずです。

キーシリンダーにキーが入らない時は、無理やり入れようとすると壊れてしまいますので、まずは正確な原因を確かめるようにしましょう。
最大の原因は長年の使用による劣化なので、キーシリンダーごと交換してしまうのが最適の解決策です。

何度も鍵を出し入れして回しているうちに、当然のことですが内部のピンは摩耗したり歪んできたりします。
また、鍵穴に水が入ることで内部にサビができてしまうことも考えられます。

こういったケースでは、キーがキーシリンダーに入らなくなる前に「入りにくくなった」「入れる時に抵抗がある」などといった前兆があるはずですから、早めに潤滑剤でメンテナンスを行っておけば寿命をかなり伸ばすことができます。

キーシリンダーのメンテナンスには普通の潤滑剤ではなくて、必ずパウダータイプの専用潤滑剤を使用するようにします。
こうしないと油に埃が付着して鍵穴の状態を悪化させてしまうことになります。

また、原因がシリンダーではなくてキー自体にあることも多いものです。
長期の使用でキーがすり減ったり、曲がったりしてしまうとうまくシリンダーに入らなくなってしまいます。

こんな場合にはスペアキーを使うようにしましょう。
スペアキーがない場合にはメーカーに連絡して送付してもらわなければならないので、それなりの時間がかかります。

それともうひとつ、滅多にないことですがイタズラでキーシリンダーに接着剤その他の異物を詰める人がいます。
こうなるといくらキーを差し込もうとしても入りません。
細い棒を差し込んでみたりしてうまくいけば異物が除去できることもありますが、ほとんどの場合にはシリンダー本体をすべて取り替えなければなりません。

シリンダーを取り替える場合にはイモビライザーキーにしてしまうのもいいアイディア

シリンダー本体を交換するとなると、パーツ代や工賃を含めて2〜3万円の出費は覚悟しなければなりません。
どうせ交換するのであれば、現行のキーをやめてイモビライザーキーにしてもらうのも悪くないアイディアです。

ただ、イモビライザーキーにしてしまえば防犯対策としても万全になりますが、価格的に非常に高価になることは覚悟しましょう。

駐車している間に鍵穴にイタズラされるのを防ぐために、キーカバーロックを使用するのもおすすめです。
数千円の出費で不快なイタズラをしっかりと防いでくれます。