オイル漏れの原因とは？
古いバイクに乗っている、バイクを放置している期間が長かったといったシーンでは、バイクのオイル漏れがよく見られます。
オイル漏れの初期症状では、滲んだ場所にホコリがついてしまって漏れていることに気が付かない場合があります。
もしくは、気にならない程度だったとしても、放っておくとエンジンからのオイル漏れがひどくなってしまうことがあります。
オイル漏れを放置しておくと焼き付けといった重大な故障の原因になるため、できるだけ早くオイル漏れの原因を見極めて対処することが必要です。
漏れている箇所によって、オイル漏れの原因は異なります。
まず一つ目に、ヘッドカバー周辺からオイル漏れが発生している時には、エンジンの最上部であるヘッドカバーとシリンダーヘッドのつなぎ目から漏れていることが考えられます。
この合わせ面にゴムでできたガスケットが使用されているので、この部品が劣化したり硬くなるとオイルがにじみ出たり漏れてしまう原因となるんです。
エンジンの下を覗き込んだ時にオイルのドレンボルトの周りに湿ったようなゴミがついていたり、ドレンボルトにオイルの雫がついているという場合にはドレンボルトからのオイル漏れが疑われます。
この場合ドレンボルトの増し締めを忘れていた、ドレンワッシャーの交換をしていなかったといった原因が考えられます。
さらに、オイル交換時にオイルキャップを閉め忘れていた締め付けが甘かった場合もオイルが吹き出す綺麗になりますので要注意です。
エンジン側のスプロケット周辺からオイル漏れが確認された場合は、ドライブアクスルというシャフトのオイルシールが劣化している可能性があります。
オイル漏れの対処法
オイル漏れの対処法は、その原因によって異なります。
まず、ヘッドカバー周辺からオイル漏れが発生している場合はガスケットを交換しましょう。
ガスケットの交換と合わせてマウントラバーというヘッドカバーを固定しているボルト部分のガスケットも同時に交換しておくと、さらに高い効果が実感できます。
修理費用としては、部品代にガスケット代が2000円から5000円程度、マウントラバーが1500円程度かかります。
オイルドレンボルトからオイルが漏れてしまっている場合、ドレインボルトがしっかりと締まっているかまず確認しましょう。
緩める側へ回してみて、軽く回ってしまうという場合には緩んでいる可能性が高いのでしっかりと増し締めをしておきましょう。
いきなり一定のトルク以上で閉めてしまうとネジ山がつぶれてしまい、かなり高額の修理費がかかるため注意が必要です。
既にしっかりとしまっていた場合には、ドレンワッシャーの劣化が考えられます。
作業環境を良くするためには当然オイル交換が必要になるので、オイル交換するごとにドレンワッシャーを交換するようにしましょう。