ホイール
バイクトラブル

ホイールの歪みや傷を修理してみよう

・ホイールは意外と歪みやすい

タイヤの芯の役割があるホイールは、タイヤにしっかり空気が入っていれば歪むことがないと思いがちですが、きちんと舗装されていない道路などで大きな衝撃がかかると、意外と歪みやすかったりします。
知らずに段差のあるところを通ってしまって大きく歪むということもあるので注意が必要です。

歪んでしまったホイールをそのままにしておくと、少しずつタイヤから空気が抜けてしまったり、パンクの原因にもなりますので、ホイールの歪みに気づいたら、メンテナンスすることが大切です。
また、ホイールには傷などもつきやすいので、傷が広がらないうちに修理しておくことも大切。

・ホイールにつきやすい傷と修理方法について

ホイールの傷は、縁石や石などで強い衝撃を受けたときにつきやすいです。
また砂利道を走っているときなどは、小石がホイールに当たりやすいので、小さな小キズもつきやすいと思われます。

こうした傷は、研磨剤などで補修するのが一般的です。
舗装しない部分を研磨することがないよう、マスキングテープで保護してから、傷のついた部分をやすりなどの研磨道具で研磨していきます。
傷を平らにするよう、しっかり研磨することが重要ですが、きれいな部分の塗装を剥がしてしまうことがないよう、マスキングテープでの保護はしっかり行いましょう。

次に、ホイールペイントなどの塗装剤で塗装していきます。
傷が深くてやすりでは平にならなかった場合、パテなどを使って埋める方法もありますが、パテは高い技術が必要で、失敗すると逆に盛り上がってしまうこともありますので、ケースバイケースで活用しましょう。

・ホイールの歪みには2種類の対処方法がある

強い衝撃などでホイールに歪みが出てしまったときは、ハンマーでゆがみの部分を叩いて改善する方法と、熱を加えて歪みを正す方法があります。
熱を加える方法は特殊な機材が必要になりますし、素人ではきれいに操作できない場合が多いので、プロに依頼するのが一般的です。

ハンマーでホイールを叩いて歪みを改善する際は、いきなり強い衝撃を加えずに、少しずつ力加えながら叩くのがポイントです。
いきなり強く叩くと歪みを助長させる恐れがあります。
ある程度作業をしても思うような改善が見られない場合は、あまり深追いすることなく、バイクショップなどでプロの力を借りて直してもらうのが懸命です。

ホイールの修理費用は、バイクショップにお願いすると思いの外高くついてしまうことがあるので、自分で直すことができればメンテナンス費の節約になります。
しかし、あまり無理をすると状況が悪化してしまう恐れがあるため、不慣れな人はある程度試して改善しない場合はプロにお願いしてしまいましょう。