ハーネス
バイクトラブル

バイクのハーネスが断線した時の確認の仕方

・電気系統をまとめているチューブが「ハーネス」

バイクには本当にいろいろな部品があるので、すべて覚えるまでにはかなりの時間がかかりそうですが、これからバイクを管理する上ですべて必要になりますので、少しずつ覚えていきましょう。
今回は「ハーネス」について解説していきたいと思います。

ハーネスとは、電気系統を司るさまざまな配線を束ねているチューブのようなもののことです。
配線がバラバラになってしまっていると、見た目が悪い上に危険ですので、ハーネスを使ってまとめてあります。

電気系統に何か不具合が起こった場合、例えばライトがつかないとか、ウインカーが動作しないといったときは、ハーネスの中にあるどこかの配線が断線しているなどの不具合を起こしている可能性が高いので、ハーネスを点検してその不具合を確認します。

・ハーネスの点検や交換方法について

まず、ハーネスをチェックするためにタンクを取り外し、ハーネスを取り出します。
チェックの際に必要なものは事前に必ず用意しておくのは必須。
配線を束ねる結束バンドやテープ、ハサミやカッターなどはすぐ取り出して使えるように準備しておきましょう。

ハーネスを取り出したら、配線にショートしたり、断線している部分がないかを確認します。
初めて行なう人は見分けがつきにくいかと思いますが、ショートした配線や焼けがあったり、塗装が剥がれているなどきれいな状態ではないので、きれいな配線と比較するとわかりやすいです。

配線の異常を見つけたら、導線を探し、ハンダで断線した導線をつなぎ合わせます。
このとき、素手で行なうと感電してしまう可能性がありますので、電気を通さないゴム手袋を必ず着用した上で修理をしてください。
修理を終えたら、絶縁テープで配線を巻いていきます。
これは、いろいろなバイクのハーネス周りを見るとわかると思うので、時間があるときにバイクショップで修理の様子を見学させてもらうとよいですね。

電気系統は、初めて触る人は理解しにくいでしょうし、もともと配線などを触るのが苦手という人も多いと思います。
失敗してしまうと、さらなる故障やケガを招く恐れがありますので、無理に自分で行おうとせずに、苦手な分野はプロに委ねるというのもひとつの方法です。

少しずつ自分で覚えていきたいという人は、配線図をよく見ながらひとつひとつの配線を確認し、ハーネスの構造に慣れていきましょう。
故障のときだけではなく、日頃から電気系統を観察するなどの練習を重ねておくと、いざ修理が必要になったときにスムーズに作業に入れると思います。
配線をいろいろと変更してしまうと、電流の流れ方に無理が出てくることがありますので、必要以上に配線のカスタマイズをしないように注意してください。