ブレーキ
バイクのメンテナンス

ブレーキフルードのメンテナンス方法

・ブレーキが正しく動作するために欠かせない存在

「ブレーキフルード」は、別名「ブレーキオイル」や「ブレーキ液」などと呼ばれる液体です。
フルードというと一体なんのことかわからない、という人もいるかと思いますが、ブレーキオイルと聞けばすぐに理解できるのではないでしょうか。

ブレーキフルードは、ブレーキが正しく機能するために欠かせないものです。
オイルというとなんとなくなめらかになるもののようなイメージですが、ブレーキがなめらかになってしまっては利きが悪くなってしまいます。
ブレーキフルードは、ブレーキを入れたときの力をブレーキピストンなどに伝え、ブレーキがかかるよう促すという重要な役割を持っています。

ブレーキフルードは、きれいな状態であれば透明な黄色の液体です。
劣化してくると茶色くなってくるので、茶色いなと思ったときが交換時期になりますので色を確認しましょう。
または、10,000km走るごとに1回交換する、ということをひとつの目安として交換してもよいでしょう。

・ブレーキフルードの交換方法

ブレーキフルードは、すべての液を抜いてから入れ替えるのではなく、古い液を抜きながら新しいものを注入していきます。
フルードを入れるタンクのフタを開けたら、ブレーキパッドの横にあるニップルと呼ばれる油の使用OKなホースをつけて、そこにニップルのネジをゆるめながらブレーキを入れつつフルードを挿入していきます。

タンクの残量を空にしてしまうと、空気が入り込んでブレーキ操作に支障を来しますので、必ず空気が入らないように気をつけながら注入してください。
シリンダーに空気が入っていると、ブレーキを入れたときにふんわりした感触を覚えます。
何度も動作確認をしながら、空気が入っていないか確認しましょう。

ちなみに、ブレーキフルードが漏れてしまい、ボディについてしまうと、塗装を剥がす原因となりますので、漏れのないように気をつけて注入することも大切です。
ブレーキフルードは車用とバイク用がありますが、メーカーが同じであれば大きな違いはないようですので、手持ちがあれば使用しても問題ないようです。

ブレーキフルードの交換は、空気が入らないように気をつけることが一番のポイントですが、慣れてくると問題なく行えるようになります。
もし空気が入ってしまったら、注射器を使用して空気を抜くという方法もあります。
ただ、最初は自分で間違いなく行なう自信がないという人もいるでしょうから、バイクショップにお願いして交換する際に一緒に見せていただき、コツをつかむとよいと思います。
こちらも自分で行なうとメンテナンス費用の節約になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。