エンジン
バイクのメンテナンス

ガスケットの役割と取り付け方

・排気ガスの漏れを防ぐ「ガスケット」

バイクの部品で「ガスケット」といっても、何を指すのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
ガスケットはマフラーの部品の結合などに使われるっもので、排気ガスを漏らさないようにする役割をもっています。

マフラーなどの部品は金属でできているので、部品と部品をつなぐときに密着が悪く、隙間ができてしまうことがあります。
この隙間を埋めるのがガスケットです。
ガスケットも金属でできた部品なのですが、柔らかい金属なので、パッキンのような役割を果たしてくれます。

ガスケットは金属なので、部品と部品の間に圧力をかけて繋いでいると、もとの厚みに戻りません。
また劣化することによってひび割れを起こし、排気ガスを漏らしてしまうこともあるので、定期的な点検と交換は不可欠です。

・ガスケットを交換するタイミングと交換方法

ガスケットは、マフラーを替えるときなどはまず交換する必要があります。
中古マフラーを購入するときに、「ガスケットはついていない」と明記されている商品が多いですが、これはそのマフラーで使用していたガスケットはすでに劣化してしまっているからです。
新車でまだきれいな状態のガスケットであれば別ですが、基本的にマフラーやパイプを取り外したときは、新しいガスケットに交換したほうがよいと思います。

ガスケットは非常に安い部品で、200円程度で購入できます。
バイクのパーツは高価なものが多く、純正ではない他社製品を使用しているという人もたくさんいるかと思いますが、ガスケットは安価で購入できますので、ぜひ純正を使用されることをおすすめします。

ガスケットを交換するときは、マフラーなどを取り外すときになると思われますので、必要な部品を取り外し、ガスケットがついている場所を覚えておきます。
そして、部品を取り付けるときに新しいガスケットを一緒にして取り付けるだけなので、特に専門知識などは必要ありません。

ガスケットは安価であることや普段目立たない部品なので、あまり重要ではないと考える人もいるようです。
しかし、オイルタンク周りにもガスケットを挟んでいる部品があり、そちらのガスケットが劣化するとオイル漏れを起こしてしまうなど、ないとバイクに大きな影響のある部品になります。

ぜひ部品交換時にはガスケットの状態を確認し、劣化や日々を見つけたらこまめに交換するように意識しましょう。
自分で交換した後も状況が改善されない場合は、合わないガスケットを使用していたり、正しい装着ができていない可能性があります。
こうした場合はバイクショップに点検を依頼し、確認してもらいつつ、正しく取り付けてもらってください。