バイクのメンテナンス

アクセルワイヤーの遊びと調整する方法

アクセルワイヤーの遊びが多いメリットデメリット

アクセルワイヤーはバイクの走りを左右する重要なパーツの1つですが、この部分の遊びがあるかないかで、走りのスタイルが大きく変わります。
遊びが多いと、低速の調整が行いやすい、急発進を抑えることができるなど、スピード調整の部分に関してメリットがあります。
低速の調整が行いやすいのは街乗りの時に特に便利な部分で、フェードイン、フェードアウト出来る走りが好きという方にはピッタリです。

その反面、遊びが多いとクイックな反応が見込めませんので、バイクのレスポンスは落ちてしまいます。
スピードを上げようと思っても徐々にしか上がりませんので、速度アップが通常に比べると遅くなりがちです。
クイックな走りを楽しみたい、スピーディーな加速力を楽しみたいという方の場合、遊びはあまり多すぎるとストレスに感じる可能性があるでしょう。

遊びが少ないメリットデメリット

アクセルワイヤーの遊びが少ないと、バイクが自分の体の一部になったかのように、素早い速度で動いてくれるようになります。
とにかくレスポンスが早いですので、感覚的なスピードで反応してくれるのです。
アクセルを入れたらすぐに加速することもあり、サーキットなどのスピード重視の場面でも遊びが少ないバイクが重宝されています。

その反面、遊びが少ない事でアクセルワイヤーが切れやすくなる、エンジンの回転数が上がりやすくなる、低速の調整が難しくなるなど、デリケートな操作がしづらくなるでしょう。
街乗りの際にクイック過ぎる反応で事故に繋がることもありますので、ライダーにある程度の反射神経がないと対応しきれない可能性があります。
咄嗟に行った操作によって大事故に繋がってしまうケースも多いですので、ある程度バイクに乗り慣れてから遊びを少なくする事が大切です。

バイクの遊び部分はある程度無いと、非常にクイックな操作性能になってしまいます。
その為、街乗りなどがメインな場合は遊びが無いと危険です。
普段バイクに乗る場面を考えて、遊びがどの程度必要かどうかを見極めるようにしましょう。

適切な状態は?

遊びの目安としては2~6㎜程度で、あとは実際に動かしてみてどの程度が自分にとって心地よいか調整する事が大切です。
遊びはアクセルグリップの付け根にあるロックナットで調整が出来ますので、実際に試しながら調整してみましょう。

極端に遊びを大きくしたり少なくしたりすると、バイク事故に繋がる可能性があります。
遊びを調整したあと緩みが広い場合はワイヤーの交換も検討しないと危険ですので、アクセルワイヤーの遊び部分だけではなく、トータル的なことを考えて判断する事が大切です。